システム開発チームの飯豊です。
エロティックな魅力は資本「エロティック・キャピタル」であり、その「エロティック・キャピタル」は、自分自身でコントロールできる、らしい。
今回は「エロティック・キャピタル(性資本)」についてです。元ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの社会学者キャサリン・ハキムさんによる、エロティック・キャピタル理論を少し考えてみます。性の魅力は、他の形態の資産と同様に変換可能であり、しかもそのエロティック・キャピタルは自分自身でコントロール可能であるなんて、考えてみたことはあるでしょうか。面白そうな主張です。
書籍『エロティック・キャピタル』とは?
書籍『エロティック・キャピタル』の副題も面白い。英語版タイトル『Erotic Capital: The Power of Attraction in the Boardroom and the Bedroom』、日本語に訳すと「会社役員室と寝室での魅力の源泉」。職場や社会における人とのコミュニケーションを通して、エロ資本のパワーが価値を大きく左右するということがうかがえる。
日本語版タイトルは『エロティック・キャピタル すべてが手に入る自分磨き』となっている。副題にユーモアがなくってド真面目…。そして「すべてが手に入る」は言いすぎではないかな。自分磨きをすることで、いろんなものを手に入れることができるとは思いますが。
エロティックな資質があると、どんなメリットがあるのか。エロティック・キャピタルは成長段階のいつ頃から発揮されるのか。自分自身にエロティック・キャピタルがないと思われる場合、それを身につけるためにはどうしたらいいのか…。
それらは『エロティック・キャピタル』で、各種サーベイ(調査)に基づいて語られています。ちょっと読みづらく、やっかいでスイスイ内容が頭に入る感じではなかったですが。。。
人には4つのキャピタルがある!?
- エコノミックキャピタル(経済的資産。金銭、財産、株式、不動産など)
- カルチャラル・ヒューマンキャピタル(文化・人的資産。スキル、語学、プログラミング、資格、学歴、職歴など)
- ソーシャルキャピタル(社会的資産。職場、友人、地域などでの人脈のネットワークとか)
- エロティックキャピタル(性的資産。セクシーとか見た目の魅力や対人的な魅力など)
キャサリン・ハキムさんのエロティック・キャピタル理論によれば、エロティック・キャピタルは重要な第4の個人資産で、現代社会においてはその重要度が高まっており、一般的には女性のほうが男性よりも多くのエロティック・キャピタルを保有していて、エロティック・キャピタルは社会的に有益で、女性を利する特典であるとされています。
エロティック・キャピタルの構成要素
キャサリン・ハキムさんは、「美しさ、セックスアピール、着こなしのセンス、人を惹きつける魅力」などからなる「資本」をエロティック・キャピタルと言っています。エロティック・キャピタルは、生まれ持った造形美だけではないということです。
もう少し詳しく言うと、エロティック・キャピタルは以下の6つの要素から構成されているとのこと。
- 美貌
- 性的魅力
- 社会的地位や役割の魅力
- 活発さと元気・エネルギー
- 表象的プレゼンテーション
- セクシャリティ
これらのエロティック・キャピタルは訓練して学ぶこともできるということです。
そしてエロティック・キャピタルは時代や文化によって変化するものであり、自分の仕事や生活に合わせて戦略的にコントロールできるものと主張されています。
エロティック・キャピタルを磨いて得られるもの
- 人を惹きつけることができる
- 特に異性から好感を持たれやすい
- 収入(報酬)がそうでない場合に比べ高くなる傾向にある
- 優秀に見られる、高く評価されやすくなる
- 自尊心や自信が高まり人生に前向きな変化が起こる
- 他者から援助を受けやすくなりチャンスを獲得しやすくなる
- 魅力的な女性は魅力的な男性以上に恩恵がある
- 魅力的な男性は人に寛大で社交的になれる
- 成功を手に入れやすくなる
しかし、エロティック・キャピタルを自分の売りにすることに、嫌悪感を抱く人もいる。例えば…、
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- 「性的資産は搾取されるものだ」という構図をよく目にするため、反射的に嫌悪感を抱いてしまう
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- 「貞操観念は大事だ」とか「女性はつつましやかにするべきだ」といった考えを植えつけられている
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- それら嫌悪感は「お金を稼ぐことは悪だ」という考え方とも結びついていると思われる
性風俗産業に従事する女性が、その他産業に従事する女性よりも稼げることが多々あるのもエロティック・キャピタルを活用した結果と言える。そしてその結果を良しとしない人種も残念ながら少なくない。
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- 「こうした産業は不純だ」と一般的には言われています。でも、それを決めたのは誰か?
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- 経済的キャピタル、文化・人的キャピタル、社会的キャピタルを活用したほうが豊かに暮らせるのと同じで、エロティック・キャピタルも活用したほうが稼げるのは当然のこと
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- 他人のエロティック・キャピタルを商品化して売ったり、それを消費したりする人々にとって、「エロティック・キャピタルを売りにするのは愚かだ」という社会のほうが、安く買い叩けるために都合がいいだけ
エロティック・キャピタルを自分で活用することに嫌悪感を抱くのは、こうした考えを抱く人たちの罠であるとの主張もあります。
キャサリン・ハキムさんは、「エロティック・キャピタルを活用することは、当然のこととして捉えるべき。そして、エロティック・キャピタルの活用は個人の自由である」と語っています。
エロティック・キャピタルまとめ
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- 美貌や性的魅力の総称を「エロティック・キャピタル」という。これは自分の資産になる
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- 性的魅力を活用することに嫌悪感を抱くことが多いが、それは社会的罠である。エロティック・キャピタルの価値は誰より自分が享受すべき
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- 人は誰でも持っている資産を最大限に活用するべきである、女性にとっても自分の経済的な価値を上げるために重要である
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- もともとの持っているものが大したことがないとしても、それなりの髪形や服装をして、自分を最大限良いものに見せることで、その資産を有効活用できる
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- 外見に気を遣うことはくだらないことではなく、収益を生む投資である
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- これまで性的魅力を全面に出すことは、はしたないとされ、女性がエロティック・キャピタルをアピールすることは、男性優位社会ではさまたげられがちであったが、今日では個人の資質としてその重要性が増している
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- 男女間の性差などについて述べているが、ジェンダーに終始するわけではなく、男性でも管理職や専門性を必要とする職業などにエロティック・キャピタルは必要である
おまけ:「エロティック・キャピタル小説」
チャットGPTに「エロティック・キャピタル小説」を書いてもらいました。
30台後半の人妻「ひな」は、世間からは良妻として認知されていたが、彼女は実際には別の生活を送っていた。
彼女は磨き上げたセクシャルなエロティック・キャピタルを生かし、裕福な老人たちを愉しませ悦ばせて報酬を得る生活に溺れていた。彼女は大学卒業後、結婚して専業主婦になったが、夫との性交には満足できなかった。
彼女は自分のエロティック・キャピタルを生かして、インターネット上で裕福な老人たちと知り合い、彼らから性交で報酬を得るようになった。最初は、報酬を得ることが目的だったが、次第に彼女は彼らとの性交自体に快楽を感じるようになった。
彼女は、年齢を重ねた男性たちの肉体美や優しさに魅了され、彼らの性的な欲望を満たすことに満足感を覚えた。彼女は自分が望む快楽と報酬を手に入れるために、夫や周囲の人々には何も知られないように生活を続けていた。
彼女は自分自身に嘘をつき、自己正当化していたが、心の奥底では、自分自身を否定する感情に苛まれていた。ある日、彼女は自分の行動について書き始めた。
彼女は小説を通じて自分の欲求と苦悩を表現し、自分自身を正直に見つめ直すことができた。
小説は次第に形を成し、彼女は自分が欲していた快楽と報酬を書き表した。小説を書くことで、彼女は自分自身に嘘をつかないようになり、自分自身を受け入れるようになった。
彼女は自分が求める快楽と報酬を手に入れることを恐れず、自分の人生を自由に生きる決意をした。彼女は今でも報酬を得るために老人たちとの性交を続けているが、自分自身に正直に生きることを選んだ。
彼女は自分の欲求と向き合い、自分自身を受け入れ、自分の人生を生きている。(著者:チャットGPT)