100年前から続く“なんでもアリ”な音楽!現代音楽の魅力を紹介

システム開発チームのSasamiです。
突然ですが、皆さん「現代音楽」という言葉を聞いたことはありますか?

目次

現代音楽とは?

現代音楽とは、西洋クラシック音楽の流れにあり、20世紀後半から現在に至る音楽を指す。一般的に、調性をはじめとする従来の音楽様式を否定した前衛的な音楽を意味し、狭義には「無調音楽」とも呼ばれる。

「最近流行の現代の音楽」というわけではありません。言ってしまえば、100年前から存在する、いわゆる「なんでもアリな」音楽です。
そのため、難しい・怖い・理解不能といったネガティブなイメージを持たれることも多いです。

私はとある音楽大学出身で、大学の講義で現代音楽に触れる機会がありました。当初はやはり理解が難しく感じましたし、正直今も理解は・・・できていません。笑

ただ音楽理論にとらわれない自由な表現に衝撃を受けたのは間違いありません。月並みですが、音楽って「音」を「楽しむ」ものなので、やったもん勝ちだなぁと感じます。

というわけで、今回はそんな現代音楽の世界をいち音楽好きとして少しばかり紹介させて下さい。

紹介といっても私自身現代音楽初心者なので、有名なものをいくつか。一緒に難解な世界に浸りましょう。

ストラヴィンスキー「春の祭典」

ロシアの作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーが作曲した「春の祭典」は、ロシアのバレエ団のために書かれたバレエ音楽です。

拍子が一定でない変拍子を突き詰めたような作品で、演奏者や指揮者にとって非常に難しい曲となっています。初演時には、その新しい音楽に対する反発から暴動が発生したとかしてないとか。

私は高校の音楽の授業で聴かされた記憶があります。当時は雰囲気が怖かったですが、その難解な演奏に予測できない展開と、色んな意味で最後までわくわくさせてくれる作品です。

カーゲル「ティンパニとオーケストラのための協奏曲」

マウリシオ・カーゲルの「ティンパニとオーケストラのための協奏曲」は、6台のティンパニを使用したティンパニが主役の楽曲です。

独特なティンパニの演奏法が多用されており、中でも特徴なのが楽曲のクライマックスでなんと演奏者がティンパニに体を突っ込みます。文字通りです。驚くべきことに楽譜にもその指示が書かれているのです。

その衝撃からSNSなどでも一時期話題となっていました。

演奏者は至極真面目に取り組んでいるのですが、初めて映像を見た時は私も思わず吹き出してしまいました。笑

カーゲルは他にも最終的に指揮者が仰向けに倒れる作品など、独特なパフォーマンスありきの楽曲を発表しています。

ジョン・ケージ「4分33秒」

アメリカの作曲家であるジョン・ケージが作曲し、1952年に初演された「3楽章」から成る楽曲です。

楽曲といっても楽譜には「休み」としか書き込まれておらず、文字通り4分33秒無音が続きます
しかし、指揮者は指揮台へと上り、演奏者はステージで演奏姿勢をとるのです。

正にコントみたいな曲ですが、奏者がいてそれを聞きに来ている聴者がいる以上、完全無音というわけではなく、周囲の自然音が無限のバリエーションを生み出します。そうして偶発的に生み出された音の集合こそ音楽ということらしいです。う〜ん、真理。

ちなみにDead Territoryというバンドがデスメタルカバーをしています。笑

武満徹「ピアニストのためのコロナ」

日本の作曲家「武満徹」が1962年に発表した楽曲です。
今となれば不穏なタイトルですが、まるでコロナウイルスで先行きが見えず、混沌としていた数年前の状況を予見したかのような音楽です。

最大の特徴は楽譜が図形でできていることです。

図形楽譜と呼ばれ、五線譜では表現しきれない新しい音楽を創造する手段として用いられています。型やルールがなく自由自在に書かれる為、演奏家の解釈によって同じ音楽が二度と再現されないことが多いです。

図形楽譜は他の作曲家にも用いられており、楽譜自体が一種の芸術になっています。なので、楽譜を眺めているだけでも面白いですよ!


いかがでしょうか?
仕事中の作業のお供に・・・はならなそうですが、新たな音楽の世界を開拓する手助けになれば嬉しいです。

音楽ってやはり奥深いですね。

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この記事を書いた人

Sasamiです。音楽活動の傍らアルバイトとして入社したのが始まりでした。しばらく会社を離れていましたが、この度開発チームの一員として舞い戻ってきました。好物はお酒とギターです。

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