【子どもとの関わり】保育所での主役は子どもたちですが親御さんの心の安定も大切です

こんにちは、シッタールームです。2023年4月、新たなスタートをきる方も多くいる時期ですね。

近所の保育園で涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにして泣いている子を見た時、新しい年度が始まったんだなぁと感じます。親御さんの中には職場復帰や新しく仕事を始める方も多く、それに伴い保育所を利用する方も増えるかと思います。

子どもは泣くのが当たり前と頭ではわかっていても、泣き叫ぶ我が子を相手に冷静でいられない…。子育てをしながら働くのってとても大変ですよね。この記事を見て、子どもの発達や泣く理由、お家での関わりについて少しでも参考にしていただければと思います。

目次

発達と泣く理由

新しい環境で働き始めることは精神的にも肉体的にも大変ですよね。保護者と一緒に安心して暮らしていた子どもが、急に知らない環境に置いていかれるショックや戸惑いは大人の想像以上です。それは、0歳の乳児でも言葉が通じる幼児でも同じで、慣れるまではその小さな身体や心にも負担はかかります。まずは年齢ごとの発達と泣き方の特徴を確認してみましょう。

0歳児【泣くことで訴えている】

0歳児は、最も発達が著しい時期で、運動機能・感覚機能・認知機能が短期間で急激に発達していきます。この3つの機能が互いに影響しあいながら相互作用的に成長し、幼児期のコミュニケーションや社交性にも繋がる重要な発育の基盤となります。すべての物事を五感で感覚的に捉えており、環境の変化や自分を抱きしめてくれる人のぬくもり、聞こえてくる声や音、部屋の匂い…それらを感じ取って、「いつもと違うよ」と言葉で表せないので泣くことで訴えています。

1歳児【伝えられないもどかしさが泣く要因に】

1歳児は、だんだん足腰の力が発達し、つかまり立ちや伝い歩きなどが出来るようになります。そして歩けるようになることで探索活動が活発になり、一語文も出始め、他児がしていることへの興味や関わり合いが増えます。また、欲求がどんどんと湧いてくるのに言葉がなかなか追いつてこない時期でもあります。自我も育ってくるので、「これは自分のもの」「この場所の雰囲気は嫌だ」など、より明確な自分の気持ちも思い通りにならないことも出てきます。それを伝えたいのに、まだ言葉や体の動きが追い付かないのも1歳児。そのもどかしさやつらさを、泣いたり怒ったり、時にひっくり返ったりして、目一杯伝えている可能性もあると考えられています。

2歳児【イヤイヤ期】

2歳児は出来ることが増え、今まで周囲の大人にしてもらっていた身の回りのことを自分でしたがるようになります。個人差はありますが、次第に二語文も話せるようになります。思い通りにならないと泣いたり怒ったりするイヤイヤ期に入るのも、この時期の大きな特徴です。進級するなど比較的現状と環境が変わらない子どもが多いこともあり、新年度の環境の変化による泣きはやや少ないかもしれません。それよりも身体や心の状態が落ち着かない時に、ちょっとした勘違いや思い込みから、子ども同士のトラブルによる泣きが増えていくことも。

関わりポイント

0歳児【否定的な思いは×】

言葉を話せない赤ちゃんは空腹やおむつが濡れた時など、泣くことで表現していますよね。その日常のお世話をしてもらう中で、自分を守ってくれる人、そうでない人、安全な人、不安な人などを本能的に見分けています。そして基本的信頼感というものを自分自身の中で築き上げていくのです。赤ちゃんは泣きやませようと焦ることや、「困った子」と否定的にならずに「不安を受け止めたい」「不安の要因をわかりたい」といった温かい思いを心がけると不思議とそれが伝わり、安心につながります。

1歳児【言いたいことを丁寧に代弁する】

子どもの口から出る言葉はまだまだ少ないですが、私たち大人の言っていることは大人が思っている以上にしっかりと理解しています。まずは冷静に周辺の状況から泣きの要因を探っていきましょう。そして要因が見えてきたら「そうか、もう少し遊びたかったのに終わりにしてしまったから悲しかったのかな?」など、思いを言葉にしていきます。このような中で「気持ちをわかってもらえた」と感じ取るようになっていくと、何かあった時にいきなり泣くという表現ではなく、伝えようとしたり助けを求めたりするようになり、徐々に子どもの気持ちは安定していきます。

2歳児【理由を尋ねて一緒に解決方法を探る】

2歳児もまだまだ自分の思いを上手に伝えることが出来ず、泣きながら地べたに寝転がったり癇癪をおこしたり叩いたり…。泣くことは悔しさや悲しさ、残念さなどの素直な感情表現です。それは「助けてくれるよね?」という気持ちがあるからかもしれません。また、2歳児~はちょっとしたトラブルや勘違いで怒ることも多々あります。日頃からしっかり抱きしめ、寝る前の触れ合いや「大好きだよ」の語り掛けをし、基本的な情緒を安定させていきます。何が嫌だったのか、何をしたかったのか尋ねて、その上でどうしたら良いのか一緒に考えていきましょう。

泣く子、泣かない子

朝、笑顔で別れられないと、後ろ髪ひかれるような気持ちのまま仕事へ…。仕事をしている間、「自分の子どもは今何をしているかな?」「泣いていないかな?」等々、心配ですよね。反対に「園生活を楽しんでくれるのは嬉しいけれど、愛情不足だから泣かないのでは?!」とショックを受ける方もいるのではないでしょうか?

これはどちらも愛情が足りている証拠です。同じ年齢でも、新しい環境や情報を興味を持って取り入れるタイプもいれば、慎重で警戒心が強く、新しいことを受け入れるのに時間がかかるタイプもいます。中には朝泣かなかったけど状況を理解してから大泣きする子や、一日中泣き続け、ご飯を食べなかったりお昼寝しなかったりする子も。

やり場のない子どもの気持ちを受け止めるのが保育士という存在です。大人の不安は子どもにも伝わってしまうことも…。どうか子どもを預けたら笑顔で退出し、お迎えの時はたくさん抱きしめてあげてくださいね。

お家での関わり

子どもの遊びに付き合う時に大事なのは、時間ではなく本気で関われたという濃さです。たとえ数分でもほかのことを考えず、心を子どもに向けて付き合ってみてください。携帯やテレビを見ながらの「ながら遊び」では、子どもは満足できずに追いかけてきます。

大人がしっかり向き合ってくれた事実を子どもは感じ取り、充実感を得るので、安心して自分の好きな遊びに向かっていけるようになります。このように子どもに求められた時になるべくしっかりと応じるようにすれば、子どもは自分が求めればすぐに来てくれると大人を信頼し、「いつも来てくれるから今回も待てば来てくれるだろう」と待ってくれるようになります。

保育所での主役は子どもたちですが、親御さんの心の安定も大切です。出来る範囲で大丈夫ですので、自分の心に余裕が出来ましたら、少しずつ子どもの生活リズムを大切にしてあげてくださいね。

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この記事を書いた人

ベビーシッター事業部です。シッタールームについてや、保育情報などを更新していきますのでぜひ見に来てください♪

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