春から初夏は雪山を登って滑る最適シーズン

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バックカントリー

バックカントリーは、ゲレンデなど整備された区域外のエリアなどを指します。

バックカントリー・スノーボード/スキーというと、遭難も多く、それがニュースになると、なぜかルールを守らない(ゲレンデで滑らない)クズども!というような印象もあります。

バックカントリー・スキー(山スキー)は、日本でも100年以上も前から行われているようです(オーストリアのレルヒ少佐が高田でスキー術を伝授したのが1911年で同年に富士山、妙高山でスキー登山)。

昔から積雪期の登山では、下山時にはスキーが重宝されていたようです。

現在は(戦後、スキー場にリフトが導入されてから)、スキーを雪山登山に役立てるというより、スキーそのものを整備されたゲレンデで楽しむことが好まれていますが。。

レジャー用に整備されている多くのスキー場ゲレンデは、もともとバックカントリーのルート付近のところに、後から参入して開発されてスキー場としているところが多いのです。
滑ることに適している山斜面だから、その後のスキー場ゲレンデ開発にもなったということです。

そんなわけで、スキー場リフトのトップから、いきなりバックカントリーエリアに入れたり、わずかなハイクアップのみでバックカントリーエリアを楽しめるスキー場も多いのです。

そして、スキー場をつくるときに、もともとあるバックカントリーのルートを潰してしまっているところもあります。

春~シーズンは、天候も安定し厳冬期ほどの厳しさは無いので、私のような体力が落ちたおじさんでも、バックカントリー・スノーボード/スキーを楽しみたい絶好期です。

雪山登山を楽しむ→樹林帯を抜けて尾根に出る→山頂からの絶景を満喫→粉雪を滑り降りる…

「雪山を気持ちよく登って、神々しい絶景世界に包まれて、ふわふわの粉雪、パウダースノー颯爽と滑り降りる感動を体験!」

を想像してバックカントリーに入る方もいますが、現実はかなり厳しいことが多いです。。

まず装備が…

重い。

年々、雪山登山、バックカントリーのギアは進化して、軽量化もされているが、それでも装備は重い(必要装備は行く場所にもよりますが)。。

装備をそれなりに揃えるとなるとお金もかかる。

安価なもので揃えることもできるかもしれないが、有名メーカーというだけでなく、その中でもそれなりの価格のものが安心感あるし使い易かったりもします。

装備を軽く安価に済ますには、冬用の登攀具一式も不要でアバランチレスキュー装備も要しないような、入門者向けのサイドカントリーという選択もあります。

ただ、バックカントリーを楽しむ多くの方は、山でのスノーボード/スキーは雪山での登山のひとつということで、安全な雪山登山装備をされるのが一般的でしょう。

そして登りがつらい

板の裏にシールを貼ったり、クトー(スキーアイゼン)、スノーシューでハイクアップできるところはいいけど、板を担いでピッケル、アイゼンとロープを使う登攀や、深雪を掻き分けて進むラッセル地獄も。

積雪期は道路閉鎖で登山口までのアプローチが長かったり、夏道のようなわかりやすいトレイルや踏み跡も無く、雪や風に阻まれ、やせ尾根の岩稜を通過し、8時間以上もかけて登りつめたり、山中泊を要するときも。

さらに高山ならではのリスク

春以降でも、バックカントリーが楽しめるような積雪した高山での活動はとても厳しいのが当たり前です。

時期にもよりますが、天候が変わりやすく、雪や雨のほか、吹雪いて雪が舞ってホワイトアウトで視界がなくなったり、寒気に襲われたりと。。

天気予報に十分注意したり、多くの事前情報を収集しても、雪山の状況は刻々と変化します。

バックカントリーでは、とてつもなく苦しいハード山行に耐えられる気力、体力、技術も要求されることがあります。

滑降も楽ではないことが普通

一般登山道を外れるので、迷う危険も高く、整備された滑走ルートではなく地形が険しかったり、樹林帯でのツリーランや、谷や沢に入って滑ることの危険。雪崩や落石にも要注意。

下山地点まで、滑りやすいパウダー雪かザラメ雪を期待したいが、コースの中では悪いコンディション部分の方が多いことがよくあります(滑走エリアやコースによりますが)。

雪庇やクレバス、シュルンド、モナカ状の雪や、腐った雪、ツリーホール、氷面のようなクラスト、雪崩によって堆積したデブリ、そしてそのデブリが冷えて固まってると岩石のようにカッチカチになっていたり… いろいろと課題が多い。

2022年に行った&行くバックカントリー・スノーボード

雪山登山やバックカントリーでは、辛いことや危なかったことも多いので「もうやらない」と決め込んだはずなのに、でもなぜか、そのシーズンになってしまうと、雪山を縦横するバックカントリーをやりたくなってしまう。。

コロナで遠慮気味だったが2022年からは再活動してみました。
2~4月は、危険箇所も無いような比較的簡単なバックカントリーエリアで軽装備のリハビリ滑走。

2月 南アルプス北端の入笠山

初級者向け低山
沢入から板にシールを貼って入笠山へゆっくりゆっくり行っても3時間弱のハイクアップ。
広々した山頂に立って360°のパノラマ絶景を眺めてから、大阿原湿原へ滑る。

富士見パノラマのゴンドラ利用ならもっと楽に入笠山に登れます(そもそも悪天候ならゴンドラ動きませんので)。

2月 八ヶ岳の霧ヶ峰

やさしいツリーラン
沢渡から蝶々深山を経て物見岩まで約2時間ハイクアップして、八島湿原方面の斜面を滑る。
時間がたっぷりあったので、その後、車山までハイクアップして車山を滑って遊べた。

2月 富士山の双子山

東京から近いお散歩バックカントリー
太郎坊から出発。風が強い中、バラクラバにゴーグル装着で2時間弱ハイクアップで双子山。
さらに宝永山まで行こうとしたが強風の洗礼を受けて双子山に撤退。

双子山から太郎坊に向かって滑る。
富士山頂へはGW以降が適期かな(上級者以外は)。6月はかなり雪が減るので歩いて下る羽目になると思います。

3月 四阿カルデラ縁の根子岳

リハビリ向け、初心者向けの入門コース
楽をして、菅平・奥ダボスのリフトトップから緩い登りを歩く。

スノーキャットが走る圧雪部分だと楽に登れるが、わざと圧雪されていないフカフカ雪をシールで歩いて2時間ちょっとで根子岳山頂で眺望も最高。

尾根ルートはゲレンデレベルで滑りやすいが、沢ルートのフカフカ雪を滑り、途中から奥ダボスのゲレンデに合流して滑り降りる。

3月 上高地の焼岳

詳しいガイドと行くのが良い
上高地の中の湯温泉に前泊して中の湯から早朝の日の出前あたりに出発。板に貼ったシールがなかなか利かずクトー装着。

夏道は半ズボンとスニーカーで登れる初心者向け楽ちんルートだが、積雪してるとちょっと大変だった。

山頂手前の標高2300m地点まで約3時間ハイクアップして、東側の大正池方面に向かってドロップイン。

沢方面に入らず尾根を滑ってツリーラン。その後の下部では固いデブリや落石などが…仕方なくボードを担いで歩いて梓川方面へ。

4月 野沢温泉の毛無山~青木山

北と南の斜面は程よく滑れる
毛無山頂までついつい野沢温泉スキー場のゴンドラ利用。。
トップから南の尾根を滑って鞍部でシールを貼ってから青木山まで軽々とハイクアップ。

青木山から西向きは急斜面なので遠慮して、北側の沢地形方面に滑る。
ダケカンバ林の中を繰り返し登り返せば、たくさん滑れるところがある。
最後は林道を歩いて、やまびこゲレンデに合流。

GW以降の予定

ポピュラーな山域の、富士山、八幡平、立山、乗鞍岳、白馬あたりの天候やコンディションを見て、雪山ハイキング+バックカントリー・スノーボードに行く予定。

K2 Snowbording

K2 のスプリットボード(バックカントリー用)がけっこう古いが折れるまで使う!

※ 執筆者:飯豊の以前の記事一覧は(こちら

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この記事を書いた人

手付かずの自然の中で『バックカントリー瞑想』にハマって、生きる力が漲ってきている今日この頃。
山・海・川など自然の世界に溺れることは、心の悩みの解決、潜在能力の開発、創造力の開発にも役立って、日々の仕事も楽しんでいます。

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