システム開発チームのSasamiです。ようやく涼しくなりましたが、今年の夏はとんでもない猛暑でしたね。
私の家から最寄駅までは歩いて5分程度なのですが、職場へは最寄とは反対方向の別の路線から通っています(最安・最短なため)。そちらの駅までは歩いて15〜20分ほどで、普段なら少し早めに出てあえて遠回りをして散歩をするくらいの余裕があるのですが、猛暑でそんなこともできず、毎日駅に着く頃にはひと仕事終えたぐらいヘトヘトでびしゃびしゃでした(笑)。
そんな異常なまでの今夏でしたが、皆さん夏といえばなんでしょう?海水浴、花火、バーベキュー、お祭り…いえ、夏といえばホラーです。
ホラー映画の科学的効果
あの暗くて陰鬱とした雰囲気のホラー映画は、実は健康に良い影響をもたらすそうですよ。具体的にどんな効果があるかというと…。
- 不安やストレスを解消する
- 幸福感と達成感を得られる
- ダイエットになる
ホラー映画を観るだけで、こんな効果があるなんてすごくないですか?
…とまぁ、なんとも眉唾モノの説ですが、一応科学的には説明がついています。恐怖を感じることにより分泌される大量のアドレナリンが関係しているとのことです。
アドレナリンの放出により心拍数が上昇し、それが新陳代謝を活発にすることで、視聴しているだけで他ジャンルの映画よりも多くのカロリーが消費されます。
また、視聴を終えたあとの、恐怖から現実に戻った安堵感や、視聴中に感じる不安を疑似体験することで、実生活での不安に対するコントロールもできるようになるそうです。
確かに子供の時からホラー好きな私ですが、当時は思わず目を瞑ってしまうぐらい恐怖を感じていたのにもかかわらず、ホラー番組も映画も視聴をやめませんでした。
それは単なる好奇心というよりも、終わったあとのなんともいえない気持ちに快感を覚えていた変態だったのかもしれません。
ただし、効果があるのはあくまで一時的な不安やストレスに対してで、慢性的に不安を抱えている人には効きません。
また、これらのメリットはちゃんと怖がる人に与えられるものであり、興味のない人が観ても効果はなく、むしろデメリットになるそうです。
大人になるとホラーよりも怖いものだらけの世の中なので、徐々にホラー映画に関心がなくなってしまうのはそういうことなのでしょう。
恐怖の科学プロジェクト
そんなホラーをより科学的に解析すべく、イギリスのウェブサイト「broadbandchoices」は『Science of Scare』というプロジェクトを立ち上げました。
このプロジェクトでは、被験者250人にあらゆるホラー映画を視聴してもらい、その際の心拍数を測ることで『一番怖いホラー映画は何か』を30位までリスト化しています。
ホラーという超常現象を科学的に数値化しようという、ある種一番ホラーなことをやってのけてるプロジェクトですが、この実験結果によると以下が科学的に最も恐怖を感じる歴代ホラー映画Best3だそうです。
- 『zoom/見えない参加者』
- 『フッテージ』
- 『インシディアス』
これは2022年の統計なのですが、2021年からこのBest3は揺るがないです。
な、なるほど…私の感情が枯渇してしまったのか、年を重ねてしまったからなのか、なんとも意外なランキングです。特に1位ですね。
『ズーム/見えない参加者』は全編zoomのビデオ映像のみで作成された2020年のイギリス映画です。上映時間が短くサクっと観れるのは今っぽくて良いですし、その面白い試みに興味は惹かれました。ですが、後半にいくにつれて良くも悪くも大味な作品だなと思いました(あくまで個人的な感想です)。
ただzoom自体、海外では日本よりも全然メジャーですし、何よりコロナ禍の時期の作品で現実とリンクしている設定なので、そういう意味ではタイムリーかつ新鮮で、自分の置かれた状況に照らし合わせたら…という恐怖があったのかもしれません。
またガチガチの王道ホラーよりも、こういったお手軽に恐怖を感じれるいわばライトホラーのような作品のほうが今の時代には合っている気がします。
実際あのワンシチュエーションは、その後のホラー史にも受け継がれる要素だと思います。
ユメオトグループでも開発陣営は今やリモート業務が多いです。zoomではありませんが、リモート会議もしょっちゅう行なっています。そんなリモート会議中にこんな恐怖が…と考えたのですが、うちの開発チームには幽霊とか呪いとか、ブッ飛ばしそうな人間がいたので想像できませんでした(笑)。
ちなみに『リング』や『呪怨』といった和製ホラーも、しっかり上位30位にランクインしていたのが、嬉しいところです。
ジメッとした和製ホラーの雰囲気も好き
好き勝手言いましたが、ホラー好きの私にとっては非常に興味深いランキングでした。2023年度版も楽しみです。
最近は2ch発祥のホラー作品が大量に映像化されたりと、日本でも再び盛り上がりを見せています。上記の作品や一時期話題になった『村』シリーズ等は(出来はともかく)、日本の文化やミームを知らないと楽しめないものが多いので、こういったランキングには入りづらいかもしれません。
ただ、個人的には和製ホラーの雰囲気は好きなので、日本は日本で今後も突っ走っていってほしいです。
たまにはホラー映画でも観たいけど、何を観ればいいかわからない…という方は、このランキングを参考にするのもいいかもしれません。
ホラー映画で健康になりましょう!