こんにちは!横浜エリア店舗運営スタッフのうっちーです。
気づけば1年も終わりに向かい、気がつけば10月ですね。急な温度変化で体調壊しかけました。
秋のGIシーズン開幕!!
今回のブログも競馬の話をさせてください!なんと言っても10月からは怒涛のGIシーズン!!執筆時点の10/15は丁度、GI秋華賞とjpnI南部杯を終えたところです。
そして秋古馬三冠シリーズ初戦、天皇賞秋の出走登録馬が発表されました!!
今回のブログでは、そんな天皇賞秋の現段階予想を書いていきます。
ブログが公開される頃にはとっくに結果が出ているとは思うのですが、今回の記事は備忘録兼当たったら予言的中ということでお願いします!
そもそも天皇賞秋とは
天皇賞秋は1937年より創設された秋のGI重賞競走です。舞台は東京、府中競馬場芝2000m(左回り)で行われます。
今でこそ中距離最強決定戦のイメージが強いですが、創設時~1984年までは天皇賞春と同様の芝3200m戦でした。実は長距離レースとしての歴史の方が少し長いんですよね。
西の都は京都、淀で行われる春の天皇賞。東の都は東京、府中で行われる秋の天皇賞と、元々の違いは開催地だけだったそうです。
そして創設当時とは開催時期も異なり、当初は12月の開催。その後開催時期が現在の10月に設定され、2000年に入ってからはジャパンカップ・有馬記念とともに「秋古馬三冠競走」とシリーズ付けがなされました。
秋古馬シリーズ開幕初戦、そして何より天皇皇后両陛下が直々に観覧する天覧試合。発走前には例年、国家の演奏や独唱があり、普段熱狂に包まれる競馬場が数十秒間、一転して静寂と荘厳な雰囲気を纏います。
その後のファンファーレで弾けるような歓声と熱気を取り戻す。この唯一とも言える空気感が僕は大好きで、毎年現地へ足を運んでいます。
レース結果の傾向
そういうわけで、日本競馬の中でも屈指の歴史と格式を誇る当レース。必然的に出走馬のレベルも高く、波乱も少ない傾向にあります。
2013年以降に限ったデータでは、馬券に絡む1~3着馬はいずれも前走JRA開催のGI,GII出走馬に限られており、クラシックレースのような夏の上がり馬の台頭は少数。
つまり、強い馬が順当に勝つレースだということです。
先述した2013年以降に限る1番人気の戦績は同下記の通り。
1着:7頭 2着:2頭 3着:1頭 着外:1頭
2000年代付近からの競馬が近代競馬と評されるように、学術的視点から裏付けされた競走馬の育成技術や環境の向上も関係しているのでしょう。ちなみに、過去20年まで遡っても1番人気の勝率は11頭55%、連帯(2着)率は75%、複勝(1~3着内)率はなんと85%です。
総合して固い結果になる傾向のレースというわけですね。
コース/レース内容分析
続いてコース/レース内容の分析です。
先述の通り舞台は東京競馬場芝2000m。スタート位置は第1コーナー奥の通称「ポケット地点」と呼ばれる位置から。
スタートしてからは120mほどで最初のコーナー(第2コーナー)へとかかっていきます。スタート直後から起きる激しい位置取り争いも天皇賞の見所と言えるでしょう。
コーナー突入までがかなり短く、前目の位置につけてレースを運びたい馬はここが肝です。
特に、外枠であれば五分以上の出来のスタートは必須。大外8番枠の厳しさはデータにも表れており、2013年以降の成績は以下の通り。
1着:0頭 2着:0頭 3着:2頭 着外:24頭
ただでさえ不利である上、出遅れてしまえばコーナーで大きく距離をロスしてしまうことになり、厳しい展開になることは想像に難くありません。
そしてスタート以上に肝なのは、やはり第4コーナーを回ってからの長い直線コースでしょう。新潟競馬場に次いで長い525m、高低差約2mを有する上り坂。
先頭争いでの消耗とミドル~ハイペースの時計が速いレースになりがちな為、逃げ切りでの勝利は容易ではなく、2003年以降逃げでの勝ち馬は現れていません。2022年のパンサラッサが超ハイペースの大逃げを打ってしてあわや勝ちかけ、2着に絡みましたが例外と見ていいでしょう。
また、東京競馬場において逃げの脚質が不利なのは天皇賞に限った話ではありません。直近の話をすると先日の開幕10/13は芝レースでの逃げの勝ち馬なし。翌10/14は2頭。しかも新馬戦と少頭数7頭立ての2勝クラスとやはり展開有利とは取れない結果です。
天皇賞秋においてもデータが表しており、過去20 年勝ち馬の脚質は下記の通り。
逃げ:0 先行:7 差し:13 追込:0
かなり顕著に表れています。基本的には好位置につけて直線での末脚勝負が得意な馬、先行~差し脚質から勝ち馬を探すべきレースです。
他にもレースを分析するファクターとして、勝ち馬の血統などが挙げられます。ただ、僕の予想スタイルはその馬自体の持つポテンシャルと馬場傾向を重視しているため、新馬戦を除けば血統は軽視してます。よってここでは書きません。
出走登録馬から現段階の予想
色々うんちくを語りましたが、ここからようやく天皇賞秋2024の予想です。
執筆時点での登録馬は17頭。フルゲート割れですのでトラブルや回避がなければこのままのメンバーで開催と見ていいでしょう。
僕は本気で稼ぎにいく競馬をする際は、出走馬全頭のレース回顧とデータ分析を行うのですが、ただでさえこれまでの前置きで長くなっているブログがとんでもないことになりそう&2週前予想の段階なので、現時点の本命馬について特筆、印を打った注目馬の短評を挙げたいと思います。
◎本命候補:リバティアイランド
昨年度のトリプルティアラ路線を見事達成した三冠牝馬、リバティアイランドを本命としています。
彼女の強みはスタミナを感じさせる持続力のある脚でありながらも、一瞬のギアチェンジを可能とするキレの良さを持ち合わせていることです。先行での粘り込みでも差しでのキレ味勝負でも可能と、まさにこの舞台は打って付けです。
一辺倒でないので、有利展開待ちにならない柔軟さも◎。スペックは言わずもがなで、新馬戦では上がりタイム31.4秒という強烈な記録。オークスではハイペースな流れをたった1頭だけで、結果だけ見れば加速ラップ締めのスローペースと捉えてもおかしくない数値に変えてしまうほどの圧倒的なもの。2000mというのも距離適正からして一番いい条件でしょう。
三冠路線だけを物差しにするならば対戦相手の近走を見て疑う余地もあったのですが、前走は初の海外遠征かつ状態よくない中での3着。対戦相手のその後の戦績がレースレベルの高さを証明。
前々走は2着に敗れてはいるものの、勝ち馬はあの近代日本競馬の結晶、世界レーティングトップの最強馬イクイノックス。
対戦相手が彼女の強さを裏付けています。
懸念点は海外遠征帰り&靭帯炎発覚からの長期休養明けであること、斤量の増加ですが些事であると考えています。
前項はそもそも怪我がそこまで大事でなく、慎重に扱った結果の休養であること。遠征帰りから感覚の戻らないまま戦線に復帰するほうが良くないと僕は思うので、怪我の功名と見ます。
斤量に関しては、増加はするものの牝馬のハンデ-2kgの56kg程度でしたら、3歳時点で牡馬に匹敵する馬格を有していたフィジカルギフテッドの彼女にとっては、古馬になってからの成長を考えればほぼ影響はないと見ていいでしょう。
◯対抗候補:レーベンスティール
近走内容充実。古馬になってからの成長が成績とレース内容に表れている。脚質も天皇賞秋向きの差し馬。
何よりも鞍上が天才ルメール騎手なのが大きい。天皇賞秋の騎手成績も抜けて良く、乗り替わりから明らかにこの馬を一変させた。
ポテンシャルの高さとそれを引き出すルメール騎手を加味しての対抗評価。
△連下候補:ダノンベルーガ
クラシック期から勝ち鞍に恵まれないものの、ハイレベルなイクイノックス世代を戦ってきていることから能力は折り紙付き。掲示板を外したのも、距離が長いと思われる2400mのジャパンカップ一走のみ。
天皇賞秋成績は2022年3着、2024年はタイム差無しの4着。今回のメンバーなら充分通用する。
※ただし現在鞍上未定の為、騎手次第では評価を一枚落とす必要有。これまでは川田騎手、モレイラ騎手と名手の腕もあった為。
△連下評価:ベラジオオペラ
世代のレベルを疑われる中で、それを跳ね返す古馬になってからの充実ぶりを評価。前走宝塚記念はどう見ても向かない重馬場、人気馬たちが大崩れする特殊な状況+距離不安が囁かれる中での3着。地力の高さと持ち前の器用さを証明するレース内容だった。脚質も先行/差しと適正◎。
✔︎注評価:ジャスティンパレス
前走宝塚記念は1番人気に推されるも大敗。ただし、特殊とも言える重馬場でありこちらは度外視。前々走のドバイは初海外遠征の中4着、3走前有馬記念は正直騎手が最悪と言っていい中で4着に粘り地力の高さを証明。
2023年の天皇賞秋は展開にも恵まれたものの2着、それ以前の成績も堅実ではあるが、距離は長い方が向くのではないか。
エンジンのかかりが遅く、キレ味勝負が想定される今回は少々分が悪い。しかし、鞍上が先行意識高く、年内絶好調新進気鋭の坂井騎手に乗り替わりなのは◯。前目の好位置につけて脚を長く使い粘り込む競馬ができれば。
まとめ
というわけで現時点での天皇賞秋予想を書いてみました!
競馬はレース観戦も当然楽しいのですが、なんだかんだ予想をしている時が一番楽しいと僕は感じます。当たれば尚のことなんですけどね!完璧にハマった時の脳汁は他では味わうことができません。ギャンブルこそ生きがいです。
そしてこの予想の楽しさは仕事でも実感しています。新人さんのデビュー前なんて特にです。顧客層とマッチしそうか、強みをどう活かすか、初動を勢い付けるベストな選択ができるか模索しています。
稼ぎに関わることなので、ただ楽しいというと語弊があるかとも思いますが、当然真剣です。考えて分析して稟議を揉んで、、、というプロセスが僕は好きなんだと、趣味と仕事を通して知ることができました。