システム開発チームのSasamiです。
先日、作曲の仕事をしている友人と飲みました。
話題は音楽AIになりました。音楽業界でもAIの進化は大きな出来事で、友人によるとまだコンペでは「AIを使った楽曲の提出は禁止」になっているそうです(とはいえ、本当に見抜けるのかは疑問ですが・・・)
その話を聞いて、ふと考えました。
人の感情や衝動から生まれる音楽にアルゴリズムが入り込んだら、ロックンロールのような“反骨精神の音楽”は生き残れるのか、と。
元ロック少年によるまたしてもAIと音楽についての話題を語らせて下さい!
AIが作る音楽の印象

実際に私もAI作曲サービスを使用する機会があります。
以前紹介した Suno AI や Udio の進化は本当にすごく、ものの数秒で本格的な楽曲が出てきます。
驚くほど便利で、進化のスピードには目を見張るものがあります。
所感として、電子音楽系の仕上がりは「さすがAI」と思わせる完成度です。ただ生楽器や生演奏といったいわゆる“生もの系の音楽”を実際の人間が演奏したものと比べると、どうしても違和感が残ります。(プロンプト次第?)
それでも人間が手を加える必要がないくらいリアルになってきているのも事実です。
コード進行やメロディは整然としていて耳触りも良いのですが、やはりロックンロールの魅力は予定通りにいかないところにあります。
ギターノイズやハウリング、ドラムが走っているもたついている云々──そういった偶然や乱れが、音楽にエネルギーを与えるのです。
AIをあえて崩す楽しみ

そこで私は思い立ちました。AIが作ったコード進行をギターで弾き直し、わざと音を外したり、リズムをずらしたりして遊んでみたのです。すると、一気に“ロックっぽい”熱が生まれました!
つまり、AIが下書きを作り、人間がそれを壊す。
この組み合わせが、AI時代のロックンロールの新しい形なのかもしれません。
(とはいえ、今後の進化を考えるとAIはそこすらも凌駕してくる可能性もありますが・・・)
ロックの本質は「外し」の美学だと思っています。 AIが整えた音楽に、わざと乱れを加えることで初めて、反骨精神が現れる。
完璧に整ったものにノイズや偶然を混ぜる──その瞬間こそ、「NO」と叫ぶ力が生まれるのです。
音楽だけにとどまらない視点

もちろんこの話はなにも音楽だけにとどまりません。
AIや自動化の技術が進むと、以前は専門家にしかできなかったことが、誰でもある程度できるようになります。
私はシステム開発の仕事に携わっているので、これは特に脅威にも感じられますが、本当に自分が価値を発揮できる領域はどこかを考え直すチャンスでもあります。
たとえばAIが作った下地をどう選び、どう活かしてオリジナリティを加えるか。その判断や発想こそ、人間ならではの専門性です。
音楽でいう「AIが作ったコード進行に、ギタリストが魂を注ぐ」のと同じように、仕事でもAIと人間の役割分担を工夫することが重要だと思います。
AIが作る音楽はどんどん進化しています。
しかし、AIが整えれば整えるほど、人間がどう崩し、どう遊ぶかに意味が出てきます。
自動作曲の中にもロックの魂は宿る。ただし、それは人間がAIを利用し、そして壊すときにこそ生まれる。
AI時代のロックンロールは、「専門性と工夫」の象徴なのかもしれません。
あなたならAIをどう活用して、自分らしい価値を見出しますか?




