【秘密の守り手】三浦くんを好きな私と、山田くんに恋したミカちゃんとの思い出

こんにちは!アロマ講師のみやざきです。

「誰にも言わないでね」とあんなに念押ししたのに、いつの間にやら周囲にしゃべってしまう口の軽い人。

対して、誰にも話さず胸に秘めて墓場まで持っていく人。

私は小学生のころのある出来事をきっかけに、後者であるよう常々肝に銘じている。

「今ここであの話をしたら盛り上がるだろうな」と感じる瞬間は過去に何度もあったけど、その度にじっと私を睨みつけるミカちゃんの顔が脳裏に浮かび、冷静さを取り戻してきた。

目次

クラスのアイドル、三浦くん

当時、クラスメイトに三浦くんという、頭が良くて誰に対しても優しい男の子がいた。

虫を持って追いかけてくることも、スカートめくりもしてこない紳士で無害な男の子。

8歳という若さで 男子という生きものに疲れを感じていた女子たちは、こぞって「三浦くんが好き」と言い出した。

“推し”という概念がまだ存在しない時代。例に漏れず、私も三浦くんの事を好きだという女子のひとりだった。

人畜無害な三浦くんはみんなのアイドル的存在で、当時、私をはじめとするクラスの女子たちは「誰が好き?」と聞かれると、恥ずかしげもなく三浦くんの名前を挙げた。

今思えばクラスの女子の大半が「三浦くんを好き」と口にする異常な世界だった。

ミカちゃんの好きなひと

そんなある冬の日、クラスメイトのミカちゃんとふたりで帰宅していた私は「三浦くんにバレンタイン何あげようかな」なんて呑気に話していた。

バレンタイン前の空気がそうさせたのか、私があまりにも浮かれていたせいなのかはわからないけれど、ミカちゃんが「わたしが好きなひとはね……山田くんなんだ。みんなにはナイショね」とこっそりと教えてくれた。

山田くんは牛乳瓶の蓋でメンコを作るのが上手で、クラスのムードメーカー的な存在の男の子だった。つまるところ「男子ってやーね」と言われる代表格だ。

そんな山田くんをおしとやかなミカちゃんが「好き」と言うなんて驚いた。そして、そのことを私にだけ教えてくれたことがとても嬉しかったのを覚えている。

優越感と罪悪感

ある日の放課後、私はクラスメイトの女子たちと近所の団地で相合傘を描いて遊んでいた。

大きな掲示板の裏に、教室から持ち出した白やピンクのチョークで次々に描かれていく、三浦くんとクラスの女子たちとの相合傘。

「あれ、Aちゃんも三浦くんを好きなの?」「Bちゃんも三浦くんにしたって」そんな会話が飛び交う中、私はミカちゃんと山田くんの相合傘を描き足した。

「えっ、ミカちゃんと山田くん?」と驚く友人たち。湧き上がる優越感。

「ミカちゃんは山田くんのことが好きなんだよ」と得意げに言った次の瞬間、やばい。と思った。

そしてとてつもない罪悪感に襲われた。

「だれにも言わないでね」と何度も何度も念を押したけれど、ミカちゃんが山田くんを好きだという話はクラス全体に一瞬にして広まった。

教室で「山田のことが好きなんだって?」と茶化されているときのミカちゃんの顔が今でも忘れられない。

引っ越しても忘れられない

あれからすぐクラス替えがあり、別々のクラスになった私とミカちゃんは顔を合わせることがなくなり、ほどなくして、私はとなり町へと引っ越した。

引っ越したとはいえ、頑張れば自転車で行ける距離だったのでその後も友だちには会う機会はたくさんあった。

でもみんなミカちゃんの話はしなかったし、私もミカちゃんの話題は避けていたように思う。

それでもふとした瞬間にミカちゃんを思い出し、その度にとんでもないことをしてしまった……と、心臓がぎゅっと掴まれるような思いをしていた。

高校生になった私は「ミカちゃんに謝ろう」と思った。

許してもらえなくても良かった。ミカちゃん本人に「私は今でもあのときのことを悔やんでいて、反省しているよ」と伝えたかった。

書き換えられた記憶

さて、結論から言うとミカちゃんは「バラしたり、相合傘を描いたのはみやざきさんじゃないよ」と言った。

ミカちゃん曰く、山田くんを好きだと言った日は2人ではなく3人で帰ったのだそう。そして、相合傘を描いたのも私ではなくもうひとりの女子だと。

私はただ隣にいただけ。

それなのに、いつの間にか自分がしでかしたかのような記憶へと書き換わっていて、10年近く“間違った記憶”を思い出しては猛省していたのだ。

バラしたのは私ではなかった と知ってからも、「内緒にしてね」「あなただから話すけど」と言われる度に、ほんの一瞬ミカちゃんの傷ついた顔が思い浮かぶのは相変わらずで。

あの一連の出来事は今でもミカちゃんとの思い出として私のなかに残っている。

だからこそ、そんな経験を経て大人になった私はどこに出しても恥ずかしくない “秘密を守る女” へと成長した。ミカちゃんのおかげだ。

アロマ講師に興味のあるみなさんへ

さて、今回なぜミカちゃんの話をしたかというと、「アロマ講師の仕事に興味あるけれど、風俗業界で働いたら家族に知られてしまうかも?」と不安を感じている求職者さんがいるかもしれない と思ったから。

そんな方たちに「これだけ機密保持に自信のある私が『大丈夫』って言うんだから安心してほしい」というのを伝えたかった。

ユメオトグループは大手だけあって、働くスタッフさんの秘密を守るための配慮も対策もばっちり。必要があればビジネスネームも用意してくれる。

とはいえ、「エステ講師として働きたい」と考える女性が活躍の舞台としてあえて風俗業界を選ぶのはとても勇気のいることだと思う。

だからこそ「エステティシャン(セラピスト)としての経験を活かしたい」も「家族に内緒にしたい」の両方がちゃんと守られる環境だと知ってもらえることで、その一歩を踏み出せるひとがいたら嬉しいなと思う。

このブログを読んだ求職者さんと一緒にアロマ講師のお仕事ができるのを楽しみにしています!

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この記事を書いた人

アロマ講師のみやざきです。「なんだかいつも楽しそうだね」とよく言われます。ひとり旅と読書が好きで、気がつくとゴキゲンな毎日を過ごしてます。

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