【面接官コラム】正しさってなに?正義ってなに?

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人材開発部「なかい」です。面接や人事に携わり、みなさんと最初にお会いする私どもが人材開発部です。

前回は面接官の視点として”情熱の重要性”を取り上げましたが、今回は『正しさ』や『正義』についてお話したいと思います。

目次

正義とはいったい何なのか

「正しさ」や「正義」とは辞書によると以下のよう記述があります。

①正しいすじみち。人がふみ行うべき正しい道。「―を貫く」
②正しい意義または注解。

「正しさ」や「正義」の共通認識として、誰しもが上記引用の解釈でまず間違いないと思います。おそらく誰しもが想像する正義とはそういうもののはず。(あなたがサイコでなければ)

反面、その時代や異なる立場、文脈により定義が変わる時があり、実は抽象的で主観的な概念でもあるため「この時は正義だけど、この時は正義じゃない」「正しいつもりのあいつは正しくなくて、本当は俺が正しい」なんてことも起こり得る。

時を経て正しさの間違いに気づくことも…

時は19世紀の西欧帝国主義時代。自国が繁栄する手段の一つとして、誰しもがその正しさを疑わなかった、人が人を売買する奴隷制度。今の価値観で考えれば、何が正しいかなんて言わずもがな。

身近なところで…

勧善懲悪の時代劇やヒーローもののTVドラマだって、悪代官やショッカーにスポットを当てれば、彼らなりの正義があるわけで。絶対悪とは言い切れない。

ということで「正義」とは人々の共通認識として『”普遍的”な統一性のあるものやこと』である一方、『時代や立場によっても変わる”流動性”のあるものやこと』でもある。ということが言えそうです。

白黒?八方美人?どちらが正義だ

いや、ちょっと待て。

普遍的でもありつつ流動性があるって、なんかこう一貫性がなくてスッキリしやしない。あっちにいい顔して、こっちにいい顔して、コロコロ変わる主体性の無い正義ってどんだけ八方美人なんだよって。

そんなチャラチャラしたヤツじゃなくて、ビシッと芯の通った白黒ハッキリつくお前さんこそが「正しさ」や「正義」ってことじゃなかったのか?

まだ小さい頃、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃん、学校の先生や近所のオジちゃんオバちゃんから習った正義って、そう、白黒ハッキリつくものだったはず。

・人に迷惑をかけるな!
・人を傷つけるな!
・女性には優しなくちゃだめよ!
・人のものを盗んな!
・ちゃんと他人の事を考えなきゃだめよ!

とかね。

しかし! 流動性がある八方美人なヤツ。それが「正義」のもつもう一つの顔。

これに気付いたまだ幼い私は信じていたものに裏切られたかのような失望感や、日ごとに少しづつ大きくなる正義への違和感を払拭できず、あらゆるシチュエーションで日々悶々と大人になっていきました。

普遍的な「正しさ」や「正義」。これは、先述したように幼少期に両親をはじめとした一見おせっかいな人達から教わり、生涯通して育くむ大事な感覚。(人間が社会性を身に付けた太古の昔に獲得した本能的な要素もある)

で、一方で流動性のある「正しさ」や「正義」。これは、親や一見おせっかいな人達から離れて社会に巣立ち、それまでとは異なる集団や団体等のコミュニティの価値観と共に育まれていく影響が強い。

「正義の押し売り」をしていた頃

思い返せば…
巣立ったばかりの社会人1年目。

営業職に就職した私は、とにかく売ってこいと上司や会社からプレッシャーをかけられます。

どの商品や商材が本当にお客様に必要なのか、そうでないのかを見極めることも出来ず、言われるがまま手あたり次第「売る」ことを極めようとしますが、うまくいきません。いくわけがない。

なぜなら、売る相手、お客様の立場になれば”今、目の前に差し出された商品や商材が必要ではない“という単純な理由。また、必要であってもその理由を説明できずにいたから。

とにかく売りたいという自分にとっての正しさ、自分の都合を押し付けていただけ。そう、まさに正義の押し売り

これに気付いた以降は、本当にお客様が必要としているものを対話を通じて感じ取り、今必要としているもの、これから必要になるものの提案を続け、見違えるように営業成績を上げることができました。

これってモノを売る技術とか、口が上手いとか下手とかは全然関係なくて、一言で言い表せば「正しい行い」をした結果なんですね。この人生の岐路において、人を騙してでもモノを売るような誤った進化を遂げなくてよかったと今、本当にそう思います。

「ちゃんと他人の事を考えなきゃだめよ!」

小さい頃に刻まれた、口うるさい両親とおせっかいな大人達のこの教えが僕を正しい方向へと導いてくれたのです。

それからというもの僕の人生、決断を迫られた時、岐路に立たされた時には必ず、「それって正しいの?正しくないの?」と自問自答して、あらゆる選択の判断を「正しさ」や「正義」を基準としてきました。

時には…アメリカ人が好んで使う、ハリウッド映画でもよく耳にする英語に置き換えて。

Do The Right Thing.

「(人として)正しいことをしろ」という正しさの問いかけ。自分自身がそう問われているつもりで正しさを追求してきました。

なぜここまで正しさにこだわるのか。

それは、「正しさ」や「正義」を心がけることが私どもとユメオトグループで働くうえで必要なことだからです。それを、私はユメオトグループで働いてきたこの10年間で学びました。

私どもユメオトグループは、すべての人を幸せにするスローガンに基づき、この「正しさ」や「正義」を重要な要素のうちのひとつとして考えています。「正しいことをする」という原則を元に

・お客様にとって正しいのか?
・キャストにとって正しいのか?
・スタッフにとって正しいのか?
・それは社会にとって正義なのか?

等、スタッフそれぞれが日々自問自答しながらより良い答えを導き出しているのです。もちろん人によりその尺度や程度が異なったりもしますが、原理原則は一緒です。

本能や欲望を商売とするため、時として人間の汚い部分も垣間見ることがあるでしょう。また、自分ではわかりきっている”正しくない”手段に手を染めようと思うことがあるかもしれません。

そんな、一歩間違えば歩むべき方向を見誤るこの業界において、正しい考えと正しい行いを日頃から心がけることが、我々の使命とする「すべての人を幸せにすること」に繋がるからです。

私たちの仲間となっていただける方には「正しさ」や「正義」を必要とします。

私ども人材開発部が実施する皆さんの面接における採用とする基準のうちのひとつとして「正しさや」「正義」はとても重要になります。

正しい考えと行動を持ってして、1人でも多くのお客様に楽しんでもらい、1人でも多くのキャストを救う。その結果が皆さんのもらうお金(お給料)に繋がっていくのです。

これからユメオトグループの一員となる方へ

普遍的な「正しさ」や「正義」。これは常に磨くことを忘れないでください。忘れた時点であらゆることの正しい判断が出来なくなります。

そして、時代や立場で異なる流動的な「正しさ」や「正義」。時に翻弄されることもあるでしょうが、色々な正義があることを受け入れればそう悩まずにすみます。

「正しさ」や「正義」と「営利活動」が両立できないと考える人があまりにも多いのですが、実はこの二つが組み合わさると、”足し算”ではなく”掛け算”によって、その素晴らしい効果が無限大に発揮されるんです。

ユメオトグループは新しい仲間を歓迎し、ともに成長し、素晴らしい体験を共有できることを楽しみにしています。これから仲間となる皆さんを心からお待ちしております!

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この記事を書いた人

素晴らしきロクでもない世界に生をうけていつの間にか四十ウン数年。風俗業界の酸いも甘いも噛み分けて、雑多な経験を元に求職者のみなさまにとってこの業界で働くイメージがしやすいようディティールにこだわった説明、当グループの理解が深まるような面接を心掛けています。

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