システム開発の飯豊です。
今回は楽しい雪中キャンプに関わることです。神秘的な雪山の世界に入り込んで、ゆっくりテントで寛げば、日頃溜まっているストレス解消にうってつけです。
寒い季節はキャンプ適期!登山して雪中テント泊
なぜ冬の山中でテント泊が適期か。
- なんといっても、人が少ない(大抵はほぼいない)ので極めて静か
- 昼間は白銀の世界の絶景
- 夜は冬の星空が一段と綺麗
- 虫がいない
雪山でのテント泊こそ、神々しい自然の贅沢を存分に満喫できるんです。
冬の絶景と引き換えに大変なことも
雪山のテント泊登山は危険も増すし、体力的にも大変です。
- 夏と比べて装備が増えて荷物が重い
- ほぼ道がない。雪で道などはわからない。トレースがあれば良いが、そもそもトレース頼りレベルで雪山に入るのでは危なっかしい
- とにかく寒い。マイナス20℃以下は当たり前。風や天候次第では、さらにヤバイ状況になる
- しっかりサングラスやゴーグルなどを装着して雪目にも注意
- アイスバーン、 雪崩、 クラック・クレバス、雪庇など、危険がたくさん。
夏山と違って難易度はだいぶ高くなります。
雪山でのテント選び
私の場合は、吊り下げ式自立型シングルウォール一択。
シングルウオールといえば、結露でテント内がビシャビシャになることが嫌がられますが、結露のことはあきらめて気にしないことです。あと、寒いので結露が凍ってしまって、意外とビシャビシャにならないことが多いです。
自立型シングルウォールの良いところは、軽くてコンパクト、設営/撤収が早くできること。
人気が高く一般的なダブルウォールテントでは、悪天候や風が強い時などは設営が大変だったり、外張りを被せることなど、ひとりでテント設営するには非常に困難極まる時もありましたが、自立型シングルウォールなら、強風の中でも雪でも雨でもひとりで設営するのが容易です。
さらに加えて言うなら、吊り下げ式のテントが好きです。なぜなら楽だから!それだけです。
吊り下げ式ではなくスリーブ式だと、悪天候時にポールをスリーブに通すのが面倒で、撤収時にスリーブから抜くのも面倒な気がします。吊り下げ式はポールを四隅に挿したら、テントを吊り下げて引っ掛けるだけなので、驚くほど簡単。特に悪天候時は、設営も撤収も楽さを実感します。
結論:雪山テントは吊り下げ式自立型シングルウォール
シングルウォールテントといえば、私レベルでは手を出しにくいものでしたが、2019年に出たプロモンテの「VBシリーズ」を購入してから、高所や雪山ではこれ一択です(山麓やバイクツーリング時は快適なダブルウォール。源流釣行も沢泊ではツェルトですが)。
プロモンテの「VBシリーズ」は、東レの高通気仕様エントラントに3レイヤー加工をして、結露を最大限に抑える工夫をしたテント生地が特徴です。
【プロモンテVBシリーズのスペック】
- 耐水圧:4500mm
- 透湿性:25000g/m2・24hr(B-1法)
- 通気性:高耐水圧タイプのエントラントの約60倍・高透湿タイプのエントラントの約10倍の通期性を確保
テント内での寒さの備え
「シングルウォールは寒そう」という話も聞きますが、シングルかダブルかということより、どちらかというと地面からの寒気が気になります。下から伝わる冷気に備えて、寝袋の下をしっかり断熱すると快適です。
マットは「THERMARESTネオエアーXサーモ ベイパー」。メーカーによれば、4枚の熱反射板で地面からの冷気を防ぐと同時に体から出る熱を反射、細かく区切られたチューブの中に温かい空気を閉じ込めるとの説明です。
シュラフは、極寒地や高所用にも耐え得る高い保温性を備えたモンベルの「シームレス ダウンハガー800 EXP.」。メーカーによれば快適温度は-12℃、使用可能温度-20℃ということです。
雪中でもテント内でも−25℃を下回ることもあるので、地面にレスキューシートやバックパックなどを敷いてから、その上にマットを敷くと冷気が伝わりにくくなります。
雪山のテント泊、最高に楽しいですが生命を脅かすレベルです。オートキャンプ場であれば車なども近くにありそうですが、雪山登山でのテント泊は危険なので、慣れないうちはベテランの方と行かれるのが賢明です。