【一度読んだら忘れられない!】ページをめくる手が止まらない本10冊!

ユメオトグループの社員ブログへようこそ!

人材開発部「なかい」です。面接や人事に携わり、みなさんと最初にお会いするのが私ども人材開発部です。

さて、本年も残すところあと僅か。
2024年に読んだ本の中から特に印象深かった、新刊・旧刊を交えて10冊をピックアップしてお届けします。

これらの本は、ページをめくるたびに物語やテーマが新たな視点を提供し、考えさせられることが多いものです。どのように私の思考を揺さぶり、感情を動かしたのかを交えてレビューいたします。

目次

10位

『裸の大地 第二部 犬橇事始』
角幡 唯介 (著)

冒険家・作家としての著者が極北グリーンランドの大地での生活と伝統文化への深い共感を交えつつ、犬橇での旅路を描いた作品です。

犬橇という伝統的な移動手段が、極寒の厳しい環境においていかにして培われ、受け継がれてきたのかを詳細に語ります。

命をかけた実際の厳しさや緊張感、犬たちと共に困難を乗り越える姿を描き出し、自然との共存を前提にした犬橇という文化が、ただの移動手段以上の「生きる技法」として成り立っている様子が生き生きと伝わってきます。

まるで、生死を掛けた極北で犬橇の旅を実際にしているかのような感覚を味わうことができました!

9位

『カレー移民の謎』
宮﨑 純 (著)

今や日本中どこにいっても目にする「インドカレー店」が、どのような経緯で日本に伝わり、どのようにして独自のスタイルへと進化していったのか、その過程を多面的に描いた作品。

通勤途中や通学途中の道沿いに必ずあると言っても過言ではない、一見謎な存在の「インドカレー店」を、そのルーツまで遡り、取材で得た情報の分析を通じて、日本のインドカレーが時代と共に変容し、家庭の温もりや地域の風土が融合した「文化の縮図」であることを実感させてくれる素晴らしい作品です。

にしても、新書ですが分量が多く、ここまでよく取材をしたものだと感心させられます。これを読めば、巷に溢れかえる「インドカレー店」の謎がちょっと解ける、そんな裏側に迫った一冊。

8位

マンガ『火葬場で働く僕の日常(1)』
下駄華緒 , 蓮古田二郎 (著)

火葬場で働く著者の視点から描かれた、死と向き合う仕事のリアルなエッセイ漫画。

主人公である「僕」が火葬場での日々の業務を通じて、遺族とのやりとりや遺体処理の現場の実態、そして自身の心情の変化を描き出します。一般にはあまり知られることのない火葬場の裏側が赤裸々に綴られているため、衝撃と感慨が入り混じる内容です。

この作品の魅力は、ただのドキュメンタリーではなく、温かさやユーモアも織り交ぜながら、死に直面する日々の中で自身がどう変わっていくのかが描かれている点です。

7位

『死刑囚になったヒットマン・ 「前橋スナック銃乱射事件」実行犯・獄中手記』
小日向 将人, 山本 浩輔 (著)

本書は、犯罪者として「ヒットマン」になった一人の男の半生と、その人生が破滅へと至る道のりを、詳細な取材と冷静な筆致で紡ぎ出しています。

本書の特筆すべき点は、その取材の深さと、ヒットマンの「内面」に迫る鋭い洞察に加えて、犯罪者となったヒットマンの心理や動機、その時の行動や関わってきた様々な組織等が赤裸々にヒットマンとなった本人の口からリアルかつ衝撃的に描写される点です。

果たして、ここまで犯罪現場が克明に浮かび上がってきた書籍があったでしょうか?犯行直前のすたっもんだや共犯者とのやり取りやそのニュアンスまで詳細が描かれています。

6位

『電通マンぼろぼろ日記』
福永 耕太郎 (著)

広告代理店の巨人・電通で働く著者が、その過酷な仕事の日々を綴ったエッセイ。

一般的に私どもが想像する電通マンのハードワークとは、まさに想像する通りだったと教えてくれます。

筆者の葛藤や辛さ、広告業界の激務とプレッシャーのなかで感じた「心身のボロボロ感」と、仕事に追われる現代社会のリアルな一面を表現しており、まるで自分が電通マンになったかのような錯覚を起こして、なんだか心が重くなります(笑)。

5位

『ゴールド・マンサックスに洗脳された私』
ジェイミー・フィオー (原著)

ゴールドマンサックスで働いてた著者は、いつしか自己の存在意義を見失い、まるで「洗脳」されたように会社の利益のために働くことが自分の唯一の使命であると感じるまでになります。ゴールドマンでの仕事がいかに人間の思考や価値観を変えていくかをテーマとしています。

そこでの葛藤と、最終的に金融業界を去る決断に至るまでの道のりが、本書ではリアルに描写されています。

この本の大きな魅力は、エリートの世界で働く人間が抱える内面的な苦悩と、その業界の冷徹さを赤裸々に描き出している点です。金融業界の外からはなかなか知り得ない世界の一面を見せ、ゴールドマン・サックスという象徴的な企業の裏側で、働く人々がどのような影響を受けているかを鋭く分析しています。

ただ私が最後に感じたこと。
「ゴールドマンでも飛びぬけたエリートが、そもそも良心というものを持ち合わせているのだろうか?」
なんて言ったら感じ悪いですかね(笑)

4位

『三階書記室の暗号 北朝鮮外交秘録』
太永浩 (著)


本書は、北朝鮮の政府機関で働いていた太永浩(タイ・ヨンホ)が、韓国に亡命した後に執筆した作品。

北朝鮮の機密情報を巡る緊迫した状況描写に、現実の政治的背景を意識させる要素を盛り込んでおり、ここに描かれているようなことが日常茶飯事だと考えると、なんだかゾッとします・・・なにせ元北朝鮮の高官が書いているので内容はおそらく真実に限りなく近く、今の北朝鮮を100倍知ることができる貴重な作品です。

3位

『口訳 古事記』
町田 康 (著)

日本最古の歴史書である『古事記』を、現代の読者に向けてユニークかつ大胆な解釈で語り直した作品。

町田康の文章は、軽妙かつ時に荒削りな語り口が特徴的です。『口訳 古事記』でも、そのスタイルは存分に発揮されています。例えば、イザナギ様とイザナミ様が天沼矛(あめのぬぼこ)で国生みをする場面。

原本引用:
「ブヨブヨをちゃんとしろ、と言われてもねぇ。どうしたらよいのか。見当もつかない」
「そうねぇ。じゃあ、とりあえずその矛でかき回してみたら」
「矛。ああ、矛」

神様のなかでもトップクラスの神様であるイザナギ様とイザナミ様、お二人様がこんなノホホンとした言葉とのやり取りをするのでしょうか?しかも、国を造っている最中にです。町田節全開ですね。

このように、現代的な言葉遣いやユーモアを交えながら語られることで、読者は古代史の距離感を縮めることができます。とりわけ、神々の葛藤や滑稽な行動が人間的に描かれます。(八百万の神々を人間的に描くとは恐れ多いですが…)

一方で、この作品は原典の厳格さや宗教的な側面を重視する読者には受け入れにくい部分もあるかもしれません。

『口訳 古事記』は、歴史書や神話に馴染みのない人でも楽しめるエンターテインメント作品なため、原典の持つ深遠なテーマはほぼ失われています(笑)ので、従来の「古事記」とは別物と考えたほうが良いかもしれません。

はじめて古事記にふれる人にもおすすめですが、原典に目を通したことのある人にとっては、「こんな表現方法もあるのか!」とある種の感動を覚えることができます。たぶん。

軽妙さと深さのバランスを楽しみたい読者にぜひ手に取ってほしい一冊です。

2位

マンガ『まんがでわかる 妻のトリセツ』
黒川伊保子 (著)

この本と「西野カナ:トリセツ」は、私のバイブルです(笑)

日常の家庭の中で起こりがちな夫婦のすれ違いを漫画でわかりやすく描いた一冊です。夫婦の関係を改善するためのポイントが簡単に理解できる内容になっています。

と言ってもこの作品は夫婦二人の意識改革をするわけではありません。「世の男ども妻にはこう接しろ!」と男性に対してのみの指南書です(笑)。

妻の気持ちや行動をイラストで紹介して、夫がどう振る舞えば良好な関係を築けるかをユーモアたっぷりに教えてくれます。

妻がなぜ些細なことで怒ったり悲しんだりするのか、なぜ過去のことを引き合いに出すのかなど、多くの夫が戸惑うであろう「妻の心のトリセツ」を明快に示してくれます。

なんで男だけ…なんて思ったらダメです。夫婦円満は男の行動あるのみ!これで妻はハッピーになってくれるんです。それが幸せでいいんじゃない!?
(数えきれない女性と接してきた風俗グループ勤務の私が言うので間違いない…と思う)

1位

『ユニクロ』
杉本 貴司 (著)

ぶっちぎりの良本。ここ数年間のなかでも非常に楽しい時間を過ごさせてもらえた一冊!

ユニクロの原動力となる哲学と独自のビジネス戦略を紐解きながら、同社がなぜ世界的なブランドとして認知されるに至ったのかを解説します。

ただし!この本が、ユニクロの成長を描くありきたりなビジネス本と一線を画すのは、柳井正会長を神格化せず、”柳井正”その人となりを紐解きながら周りの人も巻き込みつつストーリーが進行していく点です。

これがまるで、N○K朝の連続テレビドラマ小説かのようにドラマチック。柳井正会長を主人公として、心が温まる場面もあればドラスティックに展開する場面もあり、1ページどころか1行たりとも飽きさせることがありません!

ユニクロが嫌いでない(笑)すべてのひとにオススメできる究極の一冊ですね

読書で自分の人生をほんのちょっと豊かにしよう

10位から1位まで書き終えてみた今、心に残った言葉やシーンが次々と思い起こされます。それは単なる物語の枠を超えて、まるで自分がその場にいるかのような追体験をもたらしてくれました。

仕事に役立つか・・・どうかはわかりません(笑)が、本を読むことによって感じたことや思ったこと、これらはきっと自分の人生のあらゆる場面に活用ができ、今後の人生が豊かになる一助となることに間違いはなさそうです。

「本を読むことによって新しい知識を増やそう!」等と、おこがましいことは言いません。ただ、自分の人生をほんのちょっと豊かにするツールであることはここで断言させていただきます。

ようこそ本の世界へ!

******************************************

ユメオトグループは新しい仲間を歓迎し、ともに成長し、素晴らしい体験を共有できることを楽しみにしています。これから仲間となる皆さんを心からお待ちしております。

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

素晴らしきロクでもない世界に生をうけていつの間にか四十ウン数年。風俗業界の酸いも甘いも噛み分けて、雑多な経験を元に求職者のみなさまにとってこの業界で働くイメージがしやすいようディティールにこだわった説明、当グループの理解が深まるような面接を心掛けています。

目次
閉じる